イカを食べるだけでなく、自らの手で捌いてイカスミを取り出し、アクセサリーにしてしまうほどのイカ愛好家・いかいかよしかさん。
中学生のときに運命的な出会いを果たした後、イカの魅力を伝える団体を立ち上げ、その魅力を発信し続けています。
そんな”イカ愛”強めな彼女が手がけるスキンケアブランド「IKACARE(イカケア)」では、敏感になりがちな肌のバリア機能に着目し、アミノ酸を豊富に含む「イカスミエキス」を配合。
摩擦に弱い薄肌をベールのように包み込む、まさにお守りのようなアイテムです。
今回の記事では、ブランドができた背景や商品に込められた思いだけでなく、イカの魅力や今後の活動についても詳しく語っていただきました。
※本記事は「#職コス フェスティバル 2026」で配布された『職コス図鑑』に掲載しきれなかったインタビュー内容を収めた完全版です。
Q. イカが好きになったきっかけはありますか?
中学生のときにクリスマスプレゼントで、イカのキャラクターのぬいぐるみをもらったのがきっかけです。プレゼントの袋を開けた瞬間に、あまりのかわいさに体中に電撃が走るような衝撃を感じて、それからイカに関する本を集めるようになりました。
最初は見た目のかわいさだけで好きだったのですが、勉強するにつれて「種類によって大きさが全く違う」といった生物としての面白さを知り、イカをテーマにして大学の卒業論文を書くほどにイカの世界にのめり込んでいきました。
そして、イカの魅力をさらに広めるため、大学在学中に「日本いか連合」という組織を立ち上げ、現在も活動を続けています。

日本いか連合:イベント開催やSNS発信などを通じて、イカの魅力を伝えるコミュニティ。
生きているイカを見たりおいしく食べたりする以外に、イカの一部を保存するのも好きなので、買ってきたイカから取り出したイカスミを乾燥させて粉末状にした「自家製イカスミパウダー」を作ることもあります。作ったイカスミパウダーは水で溶いて水墨画のように絵を描いたり、イカスミのスノードームを作ってイヤリングにしたりして楽しんでいますね。
Q. ブランドを立ち上げた背景についてお聞かせください
実は昔から「肌が薄い」という自覚があり、マスクや前髪が触れるだけで荒れるのは当たり前で、摩擦や乾燥による肌荒れに日々悩んでいました。その中で電車内で見かけた「肌悩みを解決する化粧品を作りませんか?」という広告に惹かれて、WITH BRAND Project※のキャンペーンに応募したのがきっかけです。
当時はコロナ禍で「マスクの摩擦による肌荒れ」が悩みとして大きかったので、それを解決する商品を開発することになりました。摩擦に弱いデリケートな肌をどのように守っていくかを考えたときに、バリア機能を保つ上で大切なアミノ酸がイカスミに豊富に含まれていると知り、イカスミエキスを配合した「IKACARE モイストバランスミルク」が誕生しました。
※株式会社サティス製薬が提供する、個人でオリジナルのスキンケア化粧品が作れるサービス

Q. ブランド名の由来やこだわりポイントを教えてください
「イカがケアしてくれる」というコンセプトで「IKACARE」と名付けました。ツボクサエキスのCICAケアのように、イカスミエキスとIKACAREの両方を広めていきたいという願いも込められています。
イカの魅力を料理・研究・絵画・写真・音楽・ファッションといったさまざまな角度から伝えていく中で、「美容」という方向から発信している人はほとんどいなかったんです。私はもともと美容が好きで、イカをイメージした化粧品ブランドを持つのが夢でしたし、「生涯をかけてイカの魅力を伝えていこう」と昔から覚悟を決めていたので、ブランドを立ち上げる決意をしました。

私が特にこだわったのは、ブランドの中でも「イカに関わる部分」です。
- 原料に使用されているイカの種類
- イカの腕をイメージしたパッケージデザイン などです。
イカスミエキスを取り扱う原料メーカーへ使用しているイカの種類を問い合わせたり、実際に配合されているイカの特徴を吸盤配列まで忠実に再現したパッケージデザインにしたり、納得いくまでこだわりました。
その結果、一般の方もイカオタクも楽しめるお気に入りの美容液になっています。
Q. IKACAREが届けたいものとは?
肌の調子が悪くなっても戻ってこれるお守りのような存在になることで、ご使用いただいた皆さんが「外出したくなる」「このメイクを楽しもう」といった気持ちを後押しできたら嬉しいです。
私自身がわくわく感や好奇心を大切にしているので、多くの人にそういった気持ちをサポートしていきたいですね。
薄肌はいろいろな刺激に弱いから、私のように物理的な刺激に弱い人以外にも、成分の化学的な刺激に弱い人もいます。美容が好きな人ほどいろいろなアイテムを試したくなると思うのですが、肌荒れしてしまったときは”守りのスキンケア”で肌を整えて、また次のチャレンジをしてほしい。「IKACARE(イカケア)があるから、ときどき冒険ができる」と思ってもらえるようなブランドにしていきたいと考えています。
イカの魅力はおいしさだけでなく、成分にも可能性を秘めていると感じています。今後はイカの種類ごとの特徴を活かしたイカスミエキスや、ムチンなどイカならではの成分に着目したオリジナル原料の開発にも挑戦したいですし、もっとイカの魅力を広めていきたいですね。

編集後記~イカのプロにしかできない、究極のイカコスメ~
取材中ずっと伝わってきたのは、圧倒的な“イカ愛”。大好きなイカ由来のエキスが自分の肌悩みの救世主になるという、運命的な出会いにも感動しました。
原料メーカーにイカの種類を確認したり、デザイナーに吸盤の構造を熱く説明したり、妥協せずにイカと向き合い続ける姿勢からはイカのプロとしてのプライドを感じます。
ブランドオーナーのイカへの情熱に触発され、筆者も思わずイカスミのパスタを食べに行き、イカの産卵風景を見るために海まで行ってしまいました。
ぜひ商品を手に取って、オーナーの”イカ愛”やイカスミエキスのパワーを感じていただければ幸いです。